「九州の民話めぐり」より
福岡県民話:正助さん『親孝行の正助さん』
脚本:生田晃二  演出:仲谷一志

【あらすじ】
昔、正助さんという大変に親孝行な若者がいました。
ある日、正助さんが出かけようとすると、父は下駄、母は草履で行くと良い・・・と言われました。 そこで、正助さんは右足に下駄、左足に草履を履いて出かけたのです。それを見ていた妹が 「父親と母親のどちらが大切なのか?」と正助さんにたずねます。 それを聞いた両親は、正助さんを 試すように反対のことを言い出します。さぁ、正助さんはどうするのでしょうか?

正助さんは福岡県宗像市に伝わる民話で、実在した人物がモデルとなっております。 幕府が作った「孝義録」という本に親孝行者としてその名前が記されている人物です。 笑いのシーンも楽しみながら、正助さんの親孝行な姿と福岡の歴史を感じとれます。

右足に下駄、左足に草履 正助さんは両親の言うことに反したことがない親孝行な若者です。
父「雨が降るから下駄で行け」、母「晴れるから草履で行け」とそれぞれに言われ、 右足に下駄、左足に草履を履いて出かけます。
いったいどっちが大切なの? ある日、しっかり者の妹が「お父さんとお母さん、いったいどっちを大切に思っているのかしら?」と 言います。両親は正助の気持ちを確かめようと互いに反対の意見を言うなどして正助を困らせます。
親孝行な正助さんは知恵をしぼり・・・ 「お参りに出かけたい!」足の悪い父親と、足がつって動けない母親が同時に言い出します。 「一度に二人はおぶれん(背負えない)もんなぁ・・」と悩む正助さん。
二人を乳母車に乗せて出かけることを提案します。
酒が飲みたい! 饅頭食べたい! 父親は「博多のうまい酒が飲みたい!」母親は「黒崎の美味しい饅頭が食べたい」と言い出します。 ところが売っている場所は真反対。「さぁ、どっちを先に買いにいくんだい!?」と詰め寄る両親。
さて・・・正助さんはどう解決したのでしょうか?
天晴れ!殿様からご褒美をもらう 両親のどちらを選ぶか・・・・実は親孝行噂を聞きつけた殿様が正助を試すために仕組んだことだったのです。 「村一番の親孝行者は正助に決まりじゃ!」とのお褒めの言葉と共に、正助さんはご褒美をいただくのですが・・・・

〜九州の民話めぐりより〜 福岡県民話:正助さん「親孝行の正助さん」概要
上演時間  約30分(休憩なし)
出演者数  キャスト/5名  スタッフ/2名
上演会場  体育館 及び ホール
設営時間  2時間(体育館) ホール(2時間〜)
撤去時間  1時間(体育館、ホールともに)
スタッフ  脚本/生田晃二 演出/仲谷一志
 音楽/山浦弘志 振付/近藤勇人
 美術/市岡洋  照明/黒江昭治  
 舞台制作/ジャンクランド
企画・制作 (有)ショーマンシップ



■公演までの流れ
    
      ※下見等の時期はスケジュールの都合により変動する事があります。ご了承ください。